生殖技術に関する意見
よって「子供の福祉のためにも、精子や卵子の提供者の死亡後は必ず捨てる」という意見と、「遺族のものである精子を、病院が勝手に捨てるわけにはいかない。国が介入して治療を禁止するべきでもない」との意見もある。
このように規定があやふやなままに2001年西日本在住の当時30代の女性が99年に死亡した夫の冷凍精子を使った出産に成功した。発覚した時点で、すでに女性が妊娠26週に入っていたうえ、出産を強く希望したことから、そのまま診療を継続し、女性は無事に男児を出産したとのことだ。女性の居住地の市役所などによると、女性は出産後、市役所に「夫婦の嫡出子」として出生届を提出した。しかし、民法上、夫が死亡したり、離婚したりした場合、夫婦関係が消滅して300日以上経過してからの出生は夫の嫡出子として認めていない。女性は市役所、家庭裁判所、上級審、さらに最高裁へと夫の摘出子であることを申請したがどれも不受理となり、女性は父親が空欄のまま改めて出生届を提出したという。